セメントベビー・・・ステップファミリーに産まれた赤ちゃんのことを言う。

絆を強くする・結びつきを固める、という意味がある。
こう呼ばれるには彼ら(彼女ら)にセメントとしての実績があるからだろう。
産まれてくれたお陰で家族が結びついた、という実績が。
セメントちゃんにその使命を負わせるつもりはない・・・という言葉は適さない。
セメントちゃんは産まれながらにしてその使命を背負っているのだから。
結婚したからには、赤ちゃんが欲しいと思うのは当然のことだろう。


ステップについてはいろんな考え方がある。
今の家族形態で、楽しく遊びながら過ごす。
愛する彼の子を設け、家族を増やしやっていく。
どちらも家族の意見によって左右されること”大”の、メンタルな部分も含まれる。
あたしは後者だった。でも、だんな様は前者だ。食い違い・・・・・。
これほど辛いことはなかった。欲しいのに・・・欲しいけど一人じゃできない・・・。
結婚する前から彼は「子どもはもう要らない」と言っていた。
あたしは「欲しくなるかもしれない」と言っていた。


今まで三度交渉した。
一度目は「いらん、子どもは嫌いだ。出産のときにお前にもしもの事があったら?
      赤ん坊は要らない。子どもは長男と長女だけでいい」
次女は?あたしの子は要らないと?


二度目は「成人するときに俺は60に近い、金銭的な余裕がない」
三度目は激しく裏切られた。
「そんなに欲しいならタバコを止めてみろ」というので大喜び勇んで必死に我慢をした。
ある日、本当に子どもを作ってくれるのか確認してみた。
返ってきた言葉は「そんなに欲しいかぁ???」だった。
これには流石に絶句。天高く持ち上げられ、そして地面に叩きつけられたのだから。
挙句の果てにその話し合いの中で次女を「他人の子」と3回も言い、
産ませてやりたいけれど、お前が産んだ子は絶対に可愛いから次女と同じように思えない、
これから産まれて来る子よりも次女を抱いてやりたい、と涙ながらに語ったのだった。
それでもあたしは納得できなかった。
何が拒んでいる本当の理由なのかさっぱり解らないからだ。
元嫁に対する嫉妬のようなものもある。
元嫁には二人も産ませてるのになぜあたしは産んじゃいけないの?
そんなにあたしを信用してないの?あたしの何がいけないの?
未だに納得できる回答は貰っていない。


彼が挙げた理由を整理すると
1.子どもが嫌い
2.子ども3人いたら十分
3.経済的に無理
4.年齢的に恥ずかしい
5.次女との差別
6.あたしの継子との差別
7.出産時の事故
8.障害を持った子なら?
9.血がややこしくなる
という事だ。


確かに、どれをとっても解らなくもないけれど、
その度にあ〜でもないこ〜でもないと並べ立てるから、真意がまったく読み取れないのだ。
だから、総合的な判断で、あたしには産ませたくないのね、あたしの産んだ子は要らないのね!
となってしまう。
・・・要らなくてもいい、作ってくれたら実子とその子を連れて家を出ます。
そんな気持ちにもなろう。


継子との差別を懸念するなら、あたしよりも自分の子どもが大事、という事だ。
嫁がこんなに辛い気持ちでいようがどうしようがお構いなし?
あたしは継子たちに辛い思いをさせるために子どもが欲しいといってるんじゃない、
もっと深くなりたいから。
なのに、それが理由で拒むならあたしは一生継子たちに謂れのない憎しみを抱いてしまう。
そして、継子たちの子(孫)なんて可愛いと思えないだろう。
まして、自動的に彼と血の繋がったベビーなのだから。
彼は、孫らが出来てみんな集まったら賑やかだぞ〜、と今から楽しみにしているけど、
たぶんあたしはそんな時、何かしら理由を探して家を留守にするだろう。
そんな孫の顔なんて見たくも無い、今はそんな心境なのだ。
あなたの勝手な思い込みであたしはこの気持ちを一生引きずっていくんだ!
ずっとずっと死ぬまで。


「やっぱりあなたの子を産みたかった」と死に際に言います!
と言えば「そうしたら?」と。思い出しても腹が立つ!
本当にこの件は彼はいつも真剣に向き合ってはくれなかった。
一番向き合って欲しい問題なのに、それを解ってはくれなかった。
彼はあたしを理解してくれてはいない。
どうしてもっと短絡的に考えてくれないんだろう、「家族が増える」それだけじゃない。
それ以外に何があるの?なぜこんなに拒まれなきゃいけないの?
意見の中には、そんな気持ち(継子に対する)でセメントが出来ても
絶対上手くいくはずがない、なんて意見もあるけれど・・・。
継子たちと上手くいってない訳ではない。
セメントが出来たらきっとあたしの気持ちも治まって、絶対上手くいく!と思う。
だって・・・日ごろのイライラの原因はセメントちゃん欲しさからだから・・・
それに輪をかけて継子たちが問題を発生させるから何十倍にもパンチの威力は増して感じる。
産んでも経済的に余裕がなければ気持ちが荒んでいきますよ・・・。
それも考えてみた。でもね、今しか産めない・・・
10年後にやっぱり産もう、と思ったところで年齢的に無理なのだから。
後悔しない為にも40歳までになんとか・・・と気持ちばかりが焦ってしまう。
生理が来るたびに空しさを感じ・・・もう産まないなら子宮なんて要らないじゃない!って
毎月思ってるし、こんな「人工不妊症」にしてもらって気持ちが病んでいるのに、
何の解決策も見つけ出せない。


そして・・・再婚して3年を迎えようという時、だんな様のお友達に赤ちゃんが誕生した。
今だ!と、あたしは突っ込んだ。
「あたしは・・・『働く家政婦』でも『働く育児係』でもない。
家庭を作る為にこの家に来た。子どもが欲しいと思って何がいけないの?」
その言葉は・・・どうやら効果があったらしい。
子作り作戦が開始された・・・。
経過は日記のページでお楽しみください。
(最終更新 平成17年8月末日)